1シーンの内容をまとめる
更新日・2016年08月16日
箱書とは、紙の上に長方形を書き、その中に1シーンの要点を書いたものです。
シナリオ(脚本)作成に使われる手法ですが、小説の書き方にも応用できます。
全体の内容をまとめるのがプロットの意味ですが、箱書きは一場面をまとめます。
ここでは、読者に伝えたい事を箇条書きにします。
例として、「学校の怪談」をテーマにしたホラー小説を挙げます。
起承転結の「起」のパートでは、主人公を含めた4人は、肝試しのために勝手に進入した夜の校舎から、なぜか、出られなくなります。
「承」のパートでは、シーンを3つ、考えました。
【シーンA】
場面:学校の理科室
時間帯:夜
登場人物:4人
伝えたいこと:
人体模型が動くが、それを主人公が蹴り倒す。
メモ:
【シーンB】
場面:学校のトイレ
時間帯:夜。月が出ている。
登場人物:4人
伝えたいこと:
トイレの一室から女の子のすすり泣きが聞こえる。
その女の子は幽霊だが、「転」のパートで4人が学校から出られるように助ける。
メモ:
【シーンC】
場面:学校の階段
時間帯:夜。月も星も出ていない。
登場人物:4人
伝えたいこと:上がっても上がっても、終わらない階段。
メモ:終わらない階段を上がる時は、4人はずっとうつむき、決して顔をあげない。
シーンAの描写では、「人体模型が動くが、それを主人公が蹴り倒す」ようにストーリーを書きます。
逆に考えれば、シーンAはそれさえ押さえていれば、何を書いても構いません。
箱書きのメリットは他にも、構成が楽な点にもあります。
シーンA・B・Cという箱が出来ているので、順番も変えやすく、考えやすくなります。
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